Gyoshū Hayami

土曜日に行ってきた展覧会は、 「速水御舟日本美術院の精鋭たち—」。
大正期 〜 昭和初期に活躍した速水御舟だけではなく、同時代の画家たちの
作品もたくさん観賞することができた。
Yamatane Museum of Art si trova a Hiroo.


強く印象に残った作品は 4点あった。
まずは、下村観山の 「不動明王」。
自分が持ってるのに似ているステテコを穿いているような不動明王は、
厳つい表情で波乗りをしているようにも見えて面白い。
横山大観の 「木兎」 は、闇の中に潜む可愛げなルックスと力のある眼、
それに思わず耳を澄ましてしまう静寂感、何度も戻って見てしまう
魅力があった。
他の作品と比べると色が多く使われているような小茂田青樹の 「春庭」 は、
不気味さを感じたのは自分だけかも。
両側に桜と椿で彩られた小道は、その先に怖い何かがありそうに思えてしまう。
4つめは、速水御舟の 「炎舞」。
なぜ焚き火を描くのか? それに群がる蛾を描く理由は? と疑問を持つと
ともに感心してしまう。
その作品の周り半径 1mは、暖かくなっていた気がする。
温度センサーで確かめたいと思ったほど、熱が潜む謎めいた画であった。
"Enbu" aveva il calore enigmatico.