vestito su misura

papà は、nonno が始めた注文紳士服のお店をしていた。( → 自営業)
自分がサラリーマンであることは、未だに信じられないでいる。
まして、自分が単身赴任になるなんて考えたこともなかった。
学校から帰ると家族が家に居る、そんな温かみが当たり前という環境で
育ったのだから至極当然と言える。
Mi piaceva la famiglia moltissimo.


洋服屋さんは、自分が小学生の頃は繁盛していたと思う。
しかし、既製品のスーツが市場に氾濫するようになってからは、
10倍もの値段がするオーダーメイド品を購入するお客さんは
余程のお金持ちの方だけに激減してしまった。
I suoi affari andavano benone.


papà が仕事を覚えるために名古屋で働いていたのは、中日ドラゴンズ
選手が利用するお店だったらしい。
坂東英二が学生服でお店にスーツを作りにきた時は、papà が担当で
仕立てたと言っていた。


物心が付くと、自分は正真正銘のドラゴンズファンになりきっていた。
papà は、数多の貴重なプレゼントをしてくれた。
昭和49年の優勝の頃は、盛りだくさん。
主力選手のサイン色紙は全て手に入れてくれた。(こちらの名前入りで)
サインボールも。
ゴヤキャッスルで開かれたパーティーに参加したこともある。
小学生の身で、多くの選手と握手したりサインをもらったり。
いろんな選手から毎年届く年賀状も、愉悦&自慢のネタだった。
papà が現監督の高木守道の自宅を訪問して入手したサインを、翌朝
目を覚ました自分が受け取った時の喜悦の思いは今でも覚えている。
現役のピッチャーだった星野仙一と、ベンチで写真を撮らせてもらった
こともある。
その日先発だった星野が、試合直前のベンチに入れてくれて、彼の前に
座っての記念撮影だった。
数え切れないほど多くの楽しさ&嬉しさを贈ってくれた papà だった。
Papà, ti ringrazio di cuore.