non hanno frontiera

3日間一緒にいた stranieri には、
おもしろい言動や疑問がいくつもあった。
そんなことよりもまず、品川のホテルに迎えに行き、
外を歩き始めてすぐに、この人たちには
ビル群の看板や通り沿いの店頭の案内など、
どれも理解不能な文字の大群で大変だろうな、
と申し訳なさを感じたことは事実。
Naturalmente c'è molta lingua giapponese nella strada.


tedesco からは、日本の高速道路の最高速度を
質問された。 120km/h か?とも。
irlandese には、日本人はなぜマスクをしている人が
多いのか?と聞かれた。
2月というのに americano も irlandese も
半袖ポロシャツ。
焼肉屋で、tedesco が真っ先に注文したのはソーセージ。
croato は、食事にはパンが無いとよろしくないとのこと。
italiano は、しゃべる時に手を動かしまくるという話。
駅前のアーケードでBGMが聞こえると、
irlandese から何のために音楽を流しているのか?
という質問があった。
tedesco は、日本へ来て、生まれて初めて
スクランブル交差点を体験したという。
レンタカー屋に並んでいる車を見て、どれもワイパーを
立てている理由を聞かれた。
日本はスポーツカーが少ないのか、
というコメントは自分も気になるポイント。
駐車場の発券機の音声を聞くたびに、「また同じ女性だ」、
「いつ休んでいるのか」 と冗談を。
夜遅く駐車場に入った時には、"She is still working!"
とはしゃいだり。
別の駐車場では、「ここでもあの女性が働いている!」
とみんなで笑っていた。
Ci sono tante cose che stranieri
non capiscono in Giappone.


車のつまらないラジオを何とかしないとと思っていたら、
tedesco が Bluetooth で音楽を流してくれた。
最初の曲は The Doors の "The End"。
話題が音楽に移ると、Zeppelin について語り合ったり。
音楽に国境は無いと感じた。
朝、顔を合わすと、まず前日の UEFA Champions
League の結果について語り始める彼ら。
自分のお気に入りチームかどうかは無関係。
異なる国籍どうしでも、一般常識という感じで盛り上がる。
croato に 「 Croazia は calcio が強いね」 と
話しかけたら、急に全身に熱を帯びたようにしゃべり始めた。
カズはいい選手、Dinamo Zagreb ( Croazia の
リーグ) でプレーしていた、実際に見たことがある、
47歳でも現役は見事、など。
(日本人選手の年齢まで知っているのには驚き。
ただ、正確には昨日 48歳になっている)
EURO ( UEFA 欧州選手権) の予選ラウンドでは、
グループHにおいて現時点で Italia をおさえて
トップであると自慢げ。
calcio の話題では、irlandese も tedesco も
croato に負けじとツッコミを入れていた。
ブラジルW杯だけではなく、過去の様々な大会の
想い出話で盛り上がる。
何対何でどちらが勝ったというだけでなく、
誰の何分でのゴールという詳細まで平然と話していた。
楽しそうに話す外国人オッサンは、少年のように
かわいいし羨ましくも思える。
calcio も、国境は無いと確信できた。
最終日の夕食は、calcio トークのハイテンションに
同調できていなかった americano が希望の
ハンバーガーのお店となった。
La musica e il calcio non hanno frontiera.